2023 TRON Symposiumでは「空間情報プラットフォームを用いた社会課題の解決」と題し、最新の3次元空間情報の収集技術、3次元データを活用した都市空間のDXと活用事例のほか、空間情報とuID技術を融合したケーススタディとして国土交通省が推進する「バリアフリー・ナビプロジェクト」への取り組み、uIDを活用した情報管理システムを紹介する。
人工衛星・航空機・ドローン・計測車両・船舶などの多彩なプラットフォームに最先端の光学機器やレーザー・マイクロ波・熱・音波などのセンサーを搭載し、地球上のあらゆる事象を計測している。
今回は、その中から近年全国的に整備・活用が進められている3次元空間情報の収集技術を紹介する。
インフラ維持管理業務の効率化・省人化をサポートするために、老朽化が危惧される道路橋の監視に有効なIoT技術を用いたセンサーを独自に開発。本センサーを用いた遠隔監視サービス「Infra Eye(インフラアイ)」を2023年4月から提供している。
国土交通省の都市空間情報デジタル基盤構築支援事業に参画し、3次元空間情報整備の推進とともに、3次元空間情報を活用した課題解決に取り組んでいる。3次元空間情報を活用することにより、交通・気象・災害等の様々なシミュレーションの結果を従来以上に具体的に表現でき、現実空間へのフィードバックがより効果的に行えると考えている。
段差や勾配など歩道のバリア情報で構築される「情報データ」を仮想空間上で人流、気象、災害、工事などの動的データと掛け合わせることで、最適な経路探索サービスの提供が可能となる。
あらゆる社会インフラの管理・保全の自動化・省力化をはかり、安心・安全なインフラ維持管理を実現するため、自律飛行ドローンを活用した公共インフラ巡回監視の実証実験を行っている。
2023 TRON Symposiumでは、uID技術を活用した情報管理システムを展示し、スマートシティの実現に向けたパスコの取り組みを紹介する。