パーソナルメディアでは、IoTや組込み向けに、昨年から提供を開始したマルチコア対応リアルタイムOS「PMC T-Kernel 3.0」を採用した複数の開発プロジェクトが進行中だ。2023 TRON Symposiumでは、T-Kernel、µT-Kernel、BTRONの関連製品を中心に、当社のソリューションをご紹介する。
パーソナルメディアが組込み系CPUやx86系CPUへ移植した製品版のT-Kernelである「PMC T-Kernel」は、T-Kernel用に開発したデバイスドライバ、ミドルウェア等とともに、多数の組込み製品に採用され、多くのお客様からご好評をいただいている。
「PMC T-Kernel 3.0」は、T-Kernelの20年の開発ノウハウを集約した最新版のリアルタイムOSだ。IEEE 2050-2018やμT-Kernel 3.0の仕様に準拠しつつマルチコア対応機能などの大幅な機能強化を行い、より高性能な組込み機器やIoTエッジノードを効率よく開発することができる。
「IoTエッジノード実践キット/micro:bit」は、BBC(英国放送協会)の開発した超小型の教育用コンピュータmicro:bitを使って、リアルタイムOSの動作を学ぶことができる実習用教材セットだ。実習用の例題プログラムを実際に動かしながら、IoTエッジノードのソフトウェアを開発するための基礎技術を学ぶことができる。
パーソナルメディアでは、1991年からBTRON仕様製品の発売を開始し、現在はWindows上で動くBTRON「超漢字V」を販売している。興味あるお客様は、ぜひ会場にて「超漢字V」を体験していただきたい。
当社では、パソコンやサーバーの安心安全なリサイクルの処理をお手伝いするデータ消去ソフト「ディスクシュレッダー」を販売している。内蔵HDD/SSDや外付けHDD/SSDの内容をソフトウェアで上書きすることで完全消去するため消去後の再利用が可能だ。
パーソナルメディアは、TRONプロジェクトの中で蓄積してきた技術を活用し、来たるべき次の10年の社会に貢献するために、IoTや組込みの分野において幅広いソリューションを提供していく。2023 TRON Symposiumの会場では、その成果をご覧いただきたい。