日本マイクロソフト株式会社 技術統括室 エンジニア
ここ最近ChatGPTをはじめとした生成AIが注目されています。マイクロソフトは10年以上前からAI分野に力を入れており、誰しもがAIを用いることでより快適に暮らせる「AIの民主化」を推し進めています。
マイクロソフトが提供するクラウドサービスのMicrosoft AzureにはCognitive Servicesという「ビジョン」「音声」そして「言語」などに関する認知AIサービスがあり、機能や性能・精度が日々進化しています。これらのサービスは健常者のみならず、障がいとともに暮らす人々に多くの恩恵をもたらします。
生成AIには賛否ありそれ単体でみると限界もありますが、認知AIや私たち個人が所有する様々なデータそしてその他のサービスと連携させることで、それぞれが持つ価値や特性をより高めることができます。
本講演では、聴覚に障がいがある方々ためのライブキャプション機能や、視覚に障がいがある方々のために開発されたSeeing AIについて触れ、Windowsの操作やOffice製品による資料作りがより簡単かつ便利になるよう支援してくれるCopilotを紹介します。また、生成AIを用いることによって実現されるインクルーシブな取り組みの具体的な例と、困難を克服するために今後期待できるソリューションの可能性についてお話しします。